わんこ母ちゃんです。こんにちは!
昨日愛犬のベッドに、噛み跡のあるキシリトールガムの包み紙を発見して愕然としました。
「まさか・・・ウチの子がキシリトールのガムを食べてしまった!?」
その瞬間、心臓がバクバクと早鐘を打ち手が震えてきました。一体どこからガムを持ってきたの!?
部屋を見回すとわたしの外出用のバッグが床に置いたままです。愛犬はバッグをいたずらしてガムの包み紙を抜き取ったに違いない!
「愛犬がキシリトールガムを食べてしまった!」と一瞬パニックになりかけましたが、冷静に考えたら、バッグにはガムの外装と包み紙はあってもゴミを家に持ち帰っただけで、ガムは食べきっていたことを思い出しました。
バッグにはガムは入ってなかったのです。安堵からドッと体の力が抜け、その場に座り込みました。
なぜ、そこまで焦ったか?
犬にとってキシリトールは危険なものだからです。
タブレットガムのようなキシリトールが配合された加工品を犬が食べると、中毒症状を起こすことがあります。
最悪の場合は命を落とすケースも・・・。
今回の記事では、
- なぜ犬はキシリトールを食べると中毒症状を起こすのか?
- どのくらいの量を食べると危険なのか?
- 万が一キシリトールを食べてしまったときの対処法
をお伝えします!
犬がキシリトールを食べると中毒症状を起こす理由
キシリトールとは白樺や樫の樹液から作られる自然素材の甘味料です。レタスやほうれん草などの野菜や、イチゴやラズベリーにも少量ながら含まれています。
砂糖と同程度の甘さがありますが、カロリーは低く砂糖の75%程度と少なめです。
人は糖分を吸収するとインスリンというホルモンが出て、からだの血糖値が上がりすぎないように調節しますが、人はキシリトールを食べてもインスリンが出ることはありません。
そのためキシリトールは糖尿病の人でも食べられますが、犬がキシリトールを食べてしまうと人とは真逆に作用します。
犬はキシリトールを食べると、インスリンを大量に出してしまうのです。犬の体がどうなるかというと、公益社団法人埼玉県獣医師会のサイトに下記の説明があります。
犬の場合は人の場合と逆で、キシリトールはインスリンを放出させる力がとても強いのです。放出されたインスリンは血糖を低下させ、血糖の低下は、程度によりますが、意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、さらには肝障害をおこす可能性があります。犬のキシリトールの毒性はこの低血糖によっておこります。
引用:http://www.saitama-vma.org/topics/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%AB%E6%B3%A8%E6%84%8F/
食べると危険な量はどのくらい?
キシリトールが犬に危険な甘味料であることはわかりましたが、少しでも口にすると危険かといえば、そんなことはありません。
たとえば、キシリトールはいちごやラズベリー、レタスなどにも微量に含まれていますが、こうした果物や野菜をわんこが多少食べたとしても心配は入りません。
中毒を起こすほどのキシリトールは含まれていないからです。
注意が必要なのは、キシリトールタブレットガムのような加工食品。
公益社団法人 埼玉県獣医師会のサイトによれば、キシリトール入りのガムを単独で食べさせるのは止めたほうが良いとしています。
キシリトールによっておこされる低血糖はブドウ糖のもとになる食事が同時に与えられていると起こりにくいようです。
逆にいうと単独でキシリトールを食べた場合、食べた量が少量でも危険だと考えられます。一般的なキシリトール入りのガムには1粒に約0.6gのキシリトールが入っています。
2粒のキシリトールガムでもう1.2gです。中毒を起こす用量や条件などはまだはっきりしませんが、犬にキシリトールは食べさせない方が良いでしょう。
引用:http://www.saitama-vma.org/topics/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%AB%E6%B3%A8%E6%84%8F/
キシリトールは確かに危険性がありますが、食べたら必ずしも中毒症状を起こすとは限りません。
Yahoo!の知恵袋のような相談サイトに「犬がキシリトール入りのガムを食べてしまった」という飼い主さんからの相談内容も多数ありますが、何事もなく無事に乗り切った子も多くいます。
ガムに配合されているキシリトールの量や、犬それぞれの体質も関係していると考えられます。
だからといって、安心しないでくださいね!
万が一、ということもありますし、自分の愛犬がキシリトールに対して過敏に反応する体質ではないとは言い切れません。
単独でキシリトールを食べると少量でも危険なことがありますので、キシリトールガムを食べたりしないようガムの管理は厳重にしましょう!
万が一、食べてしまったときの対処法
キシリトール入りのガムの管理を厳重にしていても、犬はある意味、何をするかわからない生き物です。いたずらっ子も多いです。
ウチの子がやったように、飼い主さんのバッグからこっそりガムを抜き取って・・・という事態が起こらないとも限りません。
ウチの子の場合はキシリトールガムの包み紙だけを噛んでいたので、体への影響はありませんでしたが、もし食べてしまっていたら何をすべきでしょうか?
もしウチの子がキシリトールガムを食べてしまっていたら、私だったらすぐにかかりつけの動物病院へ連絡して相談し、万が一、中毒症状が出た場合は診療時間外でも診察してもらえるようにお願いします。
中毒症状が出る場合は、30分以内に症状が出るケースがほとんどです。
公益社団法人埼玉県獣医師会のサイトには、キシリトールを食べてしまったときの対処について下記の記述があります。
低血糖の症状である意識の低下、脱力、昏睡、けいれんなどがおこったら、速やかに獣医師の診察を受けて下さい。症状が出ていない場合は、食事や砂糖の入ったおやつなどを与えておくのも良いでしょう。心配な場合はやはり獣医師の診察を受けてください。
引用:http://www.saitama-vma.org/topics/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%AB%E6%B3%A8%E6%84%8F/
キシリトールを摂取したことによる低血糖の症状は、ブドウ糖の元となるごはんを同時に食べていると起こりにくいとありますね!
愛犬がキシリトールを食べてしまったと気づいたら、ひとまず糖分が含まれているものを食べさせます。
たとえば、糖質を多く含むごはんやパン、麺類などが良いですね。バナナなどの果物も糖分があるので良いしょう。
ふだんは太りやすいので炭水化物は食べさせませんが、緊急事態ですから迷わず食べさせます!
その後、すぐ動物病院へ相談するか、行くかします。
愛犬の誤飲や誤食は、めずらしいことではありません。愛犬にとって口にすると危険なものは、常日頃から愛犬にいたずらされないよう気をつけたいですね!
緊急時は落ち着いて行動することが大事ですが、いざとなると慌ててしまい冷静でいられなくなるものです。
その対策として、動物病院の緊急連絡先は紙に書いて壁に貼っておくことをおすすめします。スマホに連絡先を入れておいても、慌てるとスマホの操作がまともにできないことがあるからです。
いざというときも、しっかり愛犬の健康を守れるよう対策をしておきましょう!
まとめ
◎犬がキシリトールを食べると中毒症状を起こす理由
犬がキシリトールを食べてしまうと人とは真逆に作用します。犬はキシリトールを食べると、インスリンを大量に出してしまうので、低血糖になり肝障害を起こす可能性があります。
◎食べると危険な量はどのくらい?
キシリトールはいちごやラズベリー、レタスなどにも微量に含まれていますが、こうした果物や野菜をわんこが食べても、からだへの影響を心配する必要はありませんが、キシリトールタブレットガムのような加工品は注意です。
2粒のキシリトールガムには1.2gのキシリトールが入っています。中毒を起こす用量や条件などはまだはっきりしませんが、犬にキシリトールは食べさせない方が良いでしょう。
◎万が一、食べてしまったときの対処法
まずはかかりつけの動物病院へ相談することをおすすめします。
中毒症状が出る場合は、30分以内に症状が出るケースがほとんどです。血糖が低下して少しでも具合が悪そうだったり、意識の低下や脱力、昏睡・痙攣などがおこったら、一刻も早く動物病院へ連れて行ってください。
低血糖はブドウ糖の元となるごはんを同時に食べていると起こりにくい傾向があるのですからごはんや砂糖の入ったおやつを食べさせましょう。
いざというときのために動物病院の緊急連絡先は紙に書いて壁に貼っておくことをおすすめします。スマホに連絡先を入れておいても慌てるとスマホの操作もまともにできないことがあるからです。
いざというときも、しっかり愛犬の健康を守れるよう対策をしておきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。