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犬の目が白く濁るのは白内障?見分け方や原因・治療方法まとめ

わんこ母ちゃんです。こんにちは!

我が家のわんこの目の奥に、うっすらと白いモヤのようなものがあるのを見つけたのは、一昨年だったでしょうか。

「白内障?」

当時は8才。白内障の症状があらわれても不思議ではないお年頃ではあります。子どもの頃に飼っていた芝の雑種犬も、10才前後で白くなりはじめたことを思い出しました。

気になったので動物病院へ行ったときに「先生、うちの子に白内障の症状があらわれていないですか?」と聞いてみると、先生は愛犬の目を覗き込むと「うーん?白内障はまだ全然大丈夫ですよ」と仰いました。

「大丈夫」という言葉にホッとはするものの、わんこ母ちゃんの目には、愛犬の目の奥に白いモヤのようなものがあるのがわかるんです。

散歩中、光線の加減によりますが、目の奥にある白いモヤがあるが見えました。超・初期段階ではあるけれど、白内障が始まっているんじゃ?

最初に気づいたのは愛犬が8~9才頃ですが、2018年のいまは10才。以前よりほんの少し、目のモヤの白さが増えたような気がしないでもありません。

愛犬の老いを感じると切なくなりますね。

そもそも・・・目が白くなる原因は何なのでしょうか?

現在も、白内障を治療する方法や、予防はないの?サプリメントは?

自宅でできるケアがあるなら、ぜひ取り入れていきたいです。

手を打つなら、早いうちが良いです。

わんこの1日は、人間の4日間に当たるのです。わんこはハイスピードで老いていってしまう。モタモタしてはウチの子の時間がもったいない!

というわけでさっそく調べてみました!

うちの子と同じように、目が白くなってきたと気になっている飼い主さんの参考になれば幸いです。

犬の目が白く濁るのは白内障?

犬の目が白く濁っているのを発見すると「白内障?」と思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。わたしもそんな飼い主のひとりで《目が白く濁る=白内障》だと思っていました。

ですが、目が白く濁るのは、白内障とは限らないことがわかりました。他の病気でも目が白く濁ります。

たとえば、核硬化症(かくこうかしょう)がそれです。

核硬化症(かくこうかしょう)

犬の目にはレンズの役割を果たす水晶体がありますが、水晶体の中央には「核」と呼ばれる部分があります。この「核」が加齢により固くなり、光の角度によって白く濁ってみえるようになるのが核硬化症です。

初期段階では、水晶体の「核」の部分に、丸くて白い輪郭がみられるようになります。

核硬化症は犬の老化現象により発症しますが、進行しても視力を失うことはありませんし、痛みを感じることもないそうです。

老化現象なので治療することはできませんし、治療する必要もないものです。

 

目が白く濁るわんこは、白内障よりも、この核硬化症になっていることのほうが多いのだそうです。

 

目の炎症や白内障、核硬化症の参考になる画像をお借りしてきました。上段の中央が白内障で、下段の写真が核硬化症です。

引用:https://www.tochigi-vet.or.jp/other/pet/pet_01_03.html

よく考えてみると、ウチの愛犬の場合も、核硬化症の初期段階に現われる丸くて白い輪郭があったんですよね。

「目が白い=白内障」とインプットされていましたが、どうやらウチの愛犬は核硬化症です。

 

うちの愛犬が核硬化症だった説明の写真

 

注意

核硬化症は老化現象ですが、白内障を併発することもあるので気をつけてください。

その他にもぶどう膜炎、角膜ジストロフィー、角膜内皮変性など目が白くなる病気はありますので、少しでも異変を感じたら動物病院で診てもらうようにしてください。

ウチの愛犬も観察を怠らないようにして、定期的に動物病院で診ていただきます^^

白内障

犬は、目のレンズの役割をしている水晶体を通して見ていますが、白内障はこの水晶体が白く濁ることで起こります。

メガネをかけながらマスクをつけると、水蒸気でメガネのレンズが曇って目の前が見えなくなりますよね。

白内障も水晶体が濁ることで視界がボヤけるようになり、進行すれば最悪の場合、失明してしまうこともあります。

進行速度は犬によって異なり、短期間で目が視力を失ってしまうこともあれば、年単位でゆっくりと進行することもあります。

白内障というとシニア犬(老犬)がかかる病気のイメージがありますが、白内障には遺伝的要素から若い犬や子犬でも発症する「先天性白内障」と、加齢や糖尿病などの病気がきっかけで発症する「後天性白内障」があります。

 

白内障になる原因

白内障は、どのような原因で発症するのでしょうか? じつは白内障になるメカニズムはいまだにハッキリとは解明されていません。

現在では、下記に挙げるような原因とみられています。

加齢(老化)

白内障の原因は、加齢によるものが多いようです。6歳頃から白内障が始まる子が増えてきます。加齢による白内障は「老年性白内障」と呼ばれています。

遺伝

遺伝による先天性の白内障もあります。老年性白内障は6歳頃から始まりますが、遺伝による白内障の場合は生まれつき~2才くらいでも発症します。

遺伝の影響を受けやすいのは以下の犬種が多いといわれています。

遺伝により白内障になりやすい犬種
  • アメリカン・コッカー・スパニエル
  • キャバリア・キング・チャールズスパニエル
  • ゴールデン・レトリバー など
  • シーズー
  • 柴犬
  • プードル
  • ビーグル
  • マルチーズ
  • ミニチュア・シュナウザー

紫外線

紫外線の強い季節に、長時間日光に当たっていると人は疲れを感じますが、これは目に紫外線が入ることが原因だそうですね。

紫外線は、肌はもちろん目にもダメージを与えます。人の場合は、目に紫外線に当たることが原因で角膜が炎症を起こし、目の痛みや充血といった症状があらわれることさえあるそうです。

わんこもまた紫外線によって目にダメージを受けます。日々の小さなダメージの蓄積が、白内障の発症の要因になるので、紫外線の強い季節は、日差しの強い時間帯を避けてお散歩に出かけたほうが良いでしょう。

ケガや合併症

お散歩中、匂いを嗅ごうと後先考えずに草むらに顔を突っ込むわんこは、草木で目をキズつけてしまうことがあります。こうしたケガが目にダメージを与えてしまいます。

目のぶどう膜が炎症を起こす「ぶどう膜炎」は、白内障の引き金になるケースがあるようです。

糖尿病や低カルシウム血症・アトピー性皮膚炎なども、合併して白内障を起こすことがあるので注意が必要だといわれています。

白内障の治療と予防

一度、白内障を発症し、白濁してしまった目を治療によって元の状態に戻すことは、残念ながらできないようです。

目薬による治療の問題点

白内障の初期であれば、点眼薬により進行を遅らせることができるともいわれていますが、あまり効果がえられないといわれています。そのため現在は、点眼薬を処方しない動物病院も多いそうですね。

それどころか点眼薬のなかには副作用が認められているものもあるようです。

犬の白内障用の点眼薬
  • ライトクリーン
  • カリーユニ
  • シーナック(C-NAC)
  • CAN-C(キャンC)
  • ドッグクララスティ

こうした点眼薬はネットからも購入することができますが、なかには日本では認可されていない点眼薬もあります。

レビューを読むと“効果があった”という内容もありますが、目薬に関しては、レビューを鵜呑みにして使用するのは避けたほうが良いように思います。

副作用などで愛犬が苦しい思いをするのは避けたいので、薬品を使用する際は必ず動物病院で相談してください。何かあってからでは遅いです。

目薬を使うリスク

たとえば、点眼薬のなかにはNアセテルカルノシンが含まれているものがあります。

Nアセテルカルノシンはアミノ酸の複合体ですが、白内障を治す作用があるといわれています。しかし実際は、犬の白内障を改善する作用はないのです。

たしかにNアセテルカルノシンの作用によって、目の白濁した部分が透明になるそうですが、それは白内障が治って透明になるわけではありません。

Nアセテルカルノシンによって水晶体のタンパク質が溶かされ、液状化するので透明に見えるだけなんだとか。

水晶体が液状化すると垂れ下がるので、網膜剥離を起こす可能性が出てきてしまうといいます。

このような話がある以上、自己判断で点眼薬を使うのは控えましょう。

外科手術による治療

白内障の治療には、外科手術もあります。

どのような手術かを簡単にいうと、白く濁ってしまった水晶体を、超音波の振動によって細かく砕いて吸引したあと眼内レンズを入れるようです。

高額な費用がかかるうえ、術後のケアも慎重にやらなければならず、またシニア犬(老犬)には体力的な問題もあります。

まずは眼科のある動物病院で相談なさってください。

また、こちらの記事もおすすめです。

まとめ

◎犬の目が白く濁るのは白内障?
他の病気である可能性もあります。

  • 核硬化症(かくこうかしょう)
  • 白内障

など。

◎白内障になる原因

  • 加齢(老化)
  • 遺伝
  • 紫外線
  • ケガや合併症

◎白内障の治療と予防

  • 目薬による治療の問題点
  • 目薬を使うリスク
  • 外科手術による治療

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

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